『LINE着うた』で自分好みの呼出音!「ただ聴けるだけ」で終わらない音楽聴き放題サービスの誕生

先ほど新たにLine Musicで『LINE着うた(呼出音)』というサービスが発表されました。

・あなたの好きな楽曲をLINE無料通話の呼出音に設定しよう!(設定方法も記載されています)
http://music-mag.line.me/ja/archives/64687608.html

このサービスを利用することで、
「LINEで電話をしてきた相手に自分が設定した音楽を聴かせる」
ということができます
(※現在はいわゆるガラケー時代の「待ちうた(RBT)」機能で、今後は「着うた」のように着信音としても使えるようになるみたいです。)

国内の音楽聴き放題サービス(音楽サブスクリプション)といえば、Apple Music、KKbox、AWAなどで、どのサービスも、お金を毎月定額支払うと数千万曲もの音楽が『聴き放題』という中で、それぞれサービスの差別化を行っていました。しかし、音楽が『聴き放題』ということ以外の機能はどうしてもパンチ力に欠けていて爆発的に有料会員数が増えるということは現状起こっていませんでした。

これだけYouTubeやスマホが広がった今の世の中で、『音楽が聴き放題』といわれても、若者(特に学生)からすれば、
「ただ聴けるだけじゃん」
というのが正直な感想であって、無料で楽しめるYouTubeを聴くだけで満足し、音楽聴き放題サービスに対してお金を払う人というのはどちらかというとモノ好き(コアな音楽ファン)の部類に入る人達だったのだと思います。

それもそのはず、インターネットやスマホが普及する前は、音楽(CD)を買うことによって友人と貸借をしたり、カラオケブームの時にはCDとセットになっている歌詞カードで歌を覚えて友人の前で披露する。というコミュニケーションが今より頻繁に起こっていました。

「CDに対してお金という対価を払った先に、友人とのコミュニケーションが捗ることが約束されている」状態が作れていたので、コアな音楽ファンでなくても音楽を購入し、CDのミリオンヒットも今より頻繁に起こっていたのだと思います。(このあたりについては、以前の記事に詳しく書いていますので参照ください。「米タワーレコードの栄枯盛衰を描いた映画「ALL THINGS MUST PASS」を観て考えたこと」)

全世界的にCDのパッケージ市場が低迷していく中で、日本ではガラケー時代に「着うた」「待ちうた(RBT)」という発明がありました。

「着うた」「待ちうた(RBT)」という対価を払った先に、周りにいる友人に着信音を聴かせることで「今のって○○の曲だよね?」というやりとりが発生したり、自分に電話をかけて来た相手が「今の音楽どうやって設定したの?」と聞かれることがしばしばあることで、対価を払うことに対してコミュニケーション欲が満たさせる満足感がありました。音楽業界的には、着うたで先に話題を作ってからCDをリリースするということも行われており、音楽ヒットに大きく貢献していました。

今のスマホ時代にどうすればこのような状態を作れるのかということを考えていましたが、この「LINE着うた」は一つの答えのように思います。しかもこのサービスは、日本国内においては、
「国民から日常的にコミュニケーションツールとして利用されているLINEにしかできないサービス」
です。前述のApple Music、KKbox、AWA、海外で最もユーザーを獲得しているSpotifyでさえも真似することは難しいです。自社のサービスの強みを最大限に生かすことができるサービスだと思います。

LINE MUSICによる、「ただ聴けるだけじゃん」で終わらない音楽聴き放題サービスの誕生で、今後のスマホ時代の音楽市場がより大きなものになっていくことを願っています。