PlayStation VRで遊んでみて感じた音楽VRコンテンツの可能性

先日発売を迎えたPlayStation VR。
早速発売日に購入し、何度か友人を集めて試遊会を開いてみた。

VRというと一人で楽しむものというイメージがあるが、ヘッドマウントディスプレイを装着した人の視界をプロジェクターに映しながら、皆で観察するというスタイルは中々面白かった。また、客観的に、プレイヤーはどういうところが楽しめていて、逆にどういうところがつまらない、もしくは不快に感じているのかというところも観察できてよかった。

体験版を中心に様々なゲームをやってみた中でまずは、特に盛り上がったものを紹介する。
是非これから買おうと検討している方や、買ったばかりの方の参考になればと思う。

◆遊んだゲーム
(※個人的な評価を5段階で記載)
・KITCHEN ★★★★★

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『バイオハザード7』の世界観を味わえるVRホラーゲーム。
部屋に監禁され、椅子に縛られた状態からストーリーが始まる。
ショート尺のコンテンツだが、トラウマになるレベルの臨死体験が味わえる。
自分は見守ってくれる人がいたのでプレイできたが、一人でやるにはかなり勇気がいると思う。(と、あえてハードルを上げておく。是非プレイしていただきたい。)

・Ocean Descent(海に潜る) by PlayStation®VR WORLDS ★★★★☆

深海ダイビング体験ができるゲーム。
シャークゲージにのって深海に潜っていく中でサンゴやクラゲ、エイの群れなどが楽しめる。
映画ジョーズさながらの巨大鮫に襲われるシーンもあるので、海での恐怖体験が味わえる。

・The London Heist(シューティング) by PlayStation®VR WORLDS ★★★☆☆

自らロンドンギャングの一味となって、他のギャングとの銃撃戦やカーチェイスを繰り広げるガンシューティングアクション。
自分で葉巻を吸ったり、ギャング一味の葉巻に火を付けてあげたりの操作感が良かった。ギャングの世界にいるような没入感とリアルさながらの動作が必要なところが非常に良かった。

[音楽系コンテンツ]
・Don’t be Afraid -Biohazard®×L’Arc-en-Ciel ★★☆☆☆

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バイオハザートとラルクのコラボ作品であるが、現在は、まだ体験版なので、荒野の世界観の中で新曲が1コーラス聴けるというのと、メンバーを間近で見れるという体験であった。

・初音ミク VRフューチャーライブDEMO ★★☆☆☆

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初音ミクのライブを最前列でサイリウムを振りながら観戦できるという内容。初音ミクの立体映像でのライブに行ったことがあるせいか、想像を超えるような驚きはなかった。

・THUMPER ★★☆☆☆

近未来の世界観の中でのリズムゲーム。プレイして数分で酔ってしまい続けることができなかった。

[その他]
・Allumette ★★☆☆☆
・Invasion! ★★☆☆☆
・『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ ★★☆☆☆

・VR Luge(坂を下る) by PlayStation®VR WORLDS ★☆☆☆☆
・Danger Ball(壁当て) by PlayStation®VR WORLDS ★☆☆☆☆
・Scavengers Odyssey(宇宙ダンジョン)by PlayStation®VR WORLDS ★☆☆☆☆

◆実際に様々なゲームをプレイしてみて考えたこと
・全ての動作が遅い。
場面の切り替わりや、メニュー立ち上がり、ストーリーの展開等、あらゆる場面で、動作の遅さが気になった。最初は気にならなかったが、同じゲームをプレイすると余計にその部分が目立った。何度もプレイする方に向けてスキップ機能や早送り機能を充実させて欲しいところ。

・頭(首)をメインで動かす必要があるゲームは面白くない。
「VR Luge(坂を下る)」、「Danger Ball(壁当て)」など、頭をメインで動かす必要があるゲームは単純な動きしかできないこともあり、開始1、2分ですぐに飽きた。同じ世界観でコントローラーを使って高度なプレイが楽しめる方が良いと思った。余談だが、PlayStation®VR WORLDSのメニュー画面に登場する球の物体を、実際のコントローラーをテニスラケットのように振り回すとのように打つことができ、Wii Sportsの拡張版のような感じがして、むしろこっちの方が楽しめた。

・動き回れないのがストレス。
どのゲームも、ゲーム内の状態とプレイヤーのリアルでの状態を同じにするため、立ち止まったままであったり、座ったままの状態ばかりが続くので、
(もちろんプレイ中に実際に動き回るのは危険なので)せめて手元のコントローラーで動きまわらせて欲しいと感じた。「Scavengers Odyssey(宇宙ダンジョン)」は限られたエリアは自由に動き回れたが、自分の感覚との違いのせいか、すぐに酔ってしまってゲームにならなかった。この辺りがVRコンテンツにおける課題なのだと感じた。

・ホラーは相性が良い。
前述の、「立ち止まったまま、座ったまま」という状態を逆手にとって恐怖体験に変えた「KITCHEN」や「Ocean Descent(海に潜る)」は良かった。

・音楽VRコンテンツの可能性。
いよいよ本題だが、音楽VRコンテンツとして、「立ち止まったまま、座ったまま」でも成り立つはずの、ライブ会場の最前列で観戦できる体験。というのは感動するまでは至らなかった。
この理由を自分なりに考えたのだが、ホラーと違ってライブ会場の最前列というのはイメージ通りの体験であり、少し頑張れば生(初音ミクの場合はホログラムライブ)で実現できる体験であるから心の底から楽しめないのだと思った。
体験したくても物理的に難しい。そのレベルが高ければ高いほど相性が良いということに改めて気付かされた。
例えば、自分がドローンになれて、ライブ会場内を自由に飛びまわって、好きなアングルで観戦できることができる。というような体験の方が面白いように思った。

また、尺の問題もある。5分程度の映像ならまだしも、60分以上ヘッドマウントディスプレイを装着し続けているというのはかなり厳しい。
これらを踏まえると、現状相性が良いのはミュージックビデオだと思った。

ただこれにも問題はあって、これまでVRを使ったミュージックビデオが数々公開されているが、定点360°カメラで、周りが動いているものが大半である。これは、自分が地縛霊にでもなってしまったかのような気分になってしまうので、あまり良いものではないように思っている。

実は、先日Lucky KilimanjaroというアーティストのVRミュージックビデオにプランナーとして参加させて頂いたが、これは360°カメラを動かしつつ、ストーリーが展開していく映像なので退屈しない内容になっていると思う。


(※映像には2016年2月17日公開とあるが、再撮影などの都合で大幅にスケジュールが押して、10/23公開予定)

今週末の10/23に、Spincoasterも共催の「HYPER POP CLUB」というイベントを予定しているが、その中では「VR Musicラウンジ」という展示を行い、360°VRミュージックビデオ2作品(Lucky Kilimanjaroの他に、ゆるめるモ!の作品も用意)の展示をするので是非遊びに来ていただきたい。

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次世代ポップミュージックの祭典『HYPER POP CLUB』が10月23日(日)渋谷WWW Xで開催! 360度VRミュージックビデオの体験ができる『VR MUSICラウンジ』や来場者全員にSpotify招待コードのプレゼントも!

と、最後は見事にイベント告知というオチになったが、引き続きVRコンテンツには注目していきたい!